沈黙

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夕方、チャイムが鳴った。 ちょうど学校が終わって帰宅する時間だった。 それから少しして、沙代子が階段を上がってくる音が聞こえた。続いて二回ノックする音。 「稔くんがノートとプリントを持ってきてくれたわよ。ここに置いておくわね」 そう言って沙代子は、勉強机の上に置き、こちらへと向き直り言った。 「稔くん、智基が学校に来ないから心配してたわよ」 「うん」下を向いたまま答えた。
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