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しかし、それは俺も同じだった。 結局は俺も、稔に踊らされていただけだった。 従わないと、自分が標的にされるから、仕方なく正平をイジメた。 俺は政也に指示して、イジメをすることで二人よりも優位な位置に立った強い人間だと思っていたが、それは間違いだった。 俺は稔が怖かった。 稔にとっては、俺も単なる遊びの駒でしかなかったことに気付いた。 そして使えなくなった駒には、存在意義はない。
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