疾走

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月曜日。 すべてを終わらせたかった。 金曜よりもさらに一時間もはやく学校に着いた。 教員たちもまだほとんど来ていないようだった。 靴箱の前に立った。手が震えているのがわかった。 目を閉じて大きく息を吐いた。祈るように願った。気持ちを落ち着かせて、取っ手を引っ張った。 メモは入っていなかった。 代わりに、俺の学内スリッパがハサミで切り裂かれていた。 目の前が真っ暗になった。  
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