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石矢魔が壊れる少し前…
「いや、無理でしょ。」
「古市…これが現実だ。」
辺りは阿鼻叫喚の嵐。飛んでいるのがバレーボールなんだか野球ボールなんだか訳がわからない。
体育館の窓ガラスは次々と割れ、試合内容に納得出来ない時は殴り合いの喧嘩になっている。
「なあ…男鹿っ!?」
古市は飛んできたバットを避ける。
「なんだ?」
男鹿は頭だけ動かして卓球のラケットをよけた。
「どうして…球技大会なんか開かれたんだ…危なっ!?」
今度はハンドボールが飛んできた。
「仕方ねぇだろ…今年から聖石矢魔と合同球技大会が入ったんだから。」
「そう。実は今、石矢魔では戦争が行われているのではなく、球技大会が行われているのだ!!」
「お前はなんでいるんだよ!」
男鹿は山村を裏拳で弾き飛ばす。
「いや…設定考えようか山村君。あくまでも過去の話だから。」
「いいんじゃない?」
珍しくジャージ姿の夏目が割って入る。
「作者もオリジナルストーリーなんて出せる訳無いんだからさ、時間設定なんか無視して、合同球技大会をした方が楽しいんじゃね?って考えたんですよ。」
「…それもそうか。」
男鹿は手に持ったバットを床に捨てる。
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