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「そう!俺は血の神!ゼジル様だ!ぎゃははははは!!!!血が主食なてめぇらには欠かせない神様だぜぇ??w」
いやらしく、見下した目付きで二人を見るゼジル。
「でも…てめぇは暫く神界から出れなくなったはずだろ…。」
「あ?あぁ、あれな。」
「どういうことです…?」
「…こいつぁ俺が幼いころ、ひどい暴れ方をしてな…神界から出られなくなっているはずなんだよ…。」
その話を聞いた瞬間、また高笑いをしながら近づいてきた。
後退りしようとしたアルトだが、壁とぶつかり、ゼジルと鼻がくっつくぐらい接近。
「ぎゃははははは、あれな。ちょーっと数百年かかったが…ぶっこわして出てきたぜw」
「ぶ、ぶっこわして?」
「あぁ、神界の豚小屋は頑丈でなぁ?ま、出れたけどよ。ぎゃははははは!!」
アルトに唾を撒き散らしながら笑うゼジルを、なぜどかさないのか。
クロームはただただ不思議だったが、それはすぐにわかることだった。
「…で、あらためて久々だなぁ…アルトぉぉおw」
「…あぁ…。」
「あ?こっちみろよ。クソ吸血鬼。」
「…ちけぇんだよ。」
「あ?あぁ?何?てめえの血全部なくすぞカス吸血鬼。」
ガッ
「あ?」
がたいのいい肩を掴んだのはクローム。
身長の差があり、大人と子供のようだ。
「さっきから聞いていれば…神様だか知らないですけと、彼は私の主人。主人に危害を加える奴は、許しません!!」
「ば、クロームやめ「ぎゃはははははははははは!威勢がいいじゃねぇかコウモリ!!!!」
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