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プロローグ
「はぁ…私…??」
「い、イヤか??」
幼なじみの優恵に告白したのは、高校一年の帰り道だった
「だ、だってだって!!剛太は鞠子の事が好きじゃ…」
「そっか、そうとるか…」
諦めて、先に歩き始めた
「ま、待って!!」
「ん??」
振り替えると、坂の上で彼女が立っていた
「私、ワガママだよ。時々遠い所に連れてってくれなきゃ、拗ねちゃうよ??それでも良いの??」
鼻で笑い、彼女を見つめた
「お前、そんな女じゃないだろ!?」
「分かってるじゃん。」
坂の上から彼女が駆け降りる
そんな彼女を、力一杯抱き締めた
「離れないでよ。私は寂しがりなんだからね。」
「それは正解だな。」
夕陽が優しく照っている、夏の前日の日だった…
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