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「それではブリーフィングを行います」
ここはミーナ部隊長が指揮するフランクフルト南西部第2防衛基地。そこのウィッチーズ指令部で今作戦会議が始まっていた。
「バルクホルン少佐、資料をお願い。」
バルクホルン少佐はミーナ部隊長が要点をまとめたレポートを配り始める。
席は左から第1中隊、第2、第3と言う席順で、各中隊長が前席を並べ、他の隊員がその後ろに並ぶ。
資料に目をやると、いくつかのドナウ川周辺の航空写真があり、川付近の一角には仮設基地みたいのがある。そしてその対岸には無数のネウロイの地上兵器が配備されていた。
「つい先日陸軍総司令部は遂にミュンヘン総攻撃を決行しました。従ってこのエリアに前哨基地を建設しているのは知っているわね?」
「では、我々も総攻撃を?」
第2中隊長が挙手をする。
「えぇ、指揮権は陸軍のコルティッツ将軍よ」
コルティッツ将軍とはこの欧州奪還作戦で目覚ましい活躍をしている名士である。
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