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「そうね…私の闘いはデスクワークですもの。あまり階級が上にも成りたくはないわ、ねぇトゥルーデ?」
ミーナももう20歳近くなり魔法力の減衰を感じてはいた、もう長くはウィッチとして闘い抜けない事を覚悟していた矢先、大佐に昇進してこの基地のウィッチーズ隊の部隊長を勤める事になった。
「確かにな、それだけ責任と部下の命を背負う身だからな、少佐になってまだ日は浅いが自覚を持たな…特にハルトマン!」
「げっ!!なんでそこで私に振るんだよ~」
欠伸をしたハルトマンにバルクホルンは話を聞けと言わんばかりの形相で怒鳴る。
「まったく、最近ネウロイが弱体化したからといってお前も堕落しすぎだぞ」
「あーはいはい。もう何度も聞いたよ、ごめんなさい~」
これ以上言っても無駄と悟ったバルクホルンは一事、ハルトマンを放っておく事を選んだ。
「ん?なんだこれ?」
ふとバルクホルンの視線に地図が置いてあった。
地図自体は軍で使われている普通のものだが赤印の×マークが印されていた。
「え…あぁ、ガランド少将が持って来たものよ。リベリオンの空挺師団の降下地点みたい」
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