エピソード1 カールスラントの魔女

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「リベリオンの空挺師団?」 「えぇ、メールスからミュンヘンへの降下作戦よ。」 ミーナの説明を聞きながら地図を開くと、バルクホルンの後ろで話を聞いていたシュマイザー少尉が口を開く。 「…つまり、この×マークは敵の対空陣地って事ですか?」 「あら、正解」 ミーナの話をまとめると…。 近々、再び東部へ向けての奪還作戦が立案されていた。 現在メールス、フランクフルト、ヴァイザッハが防衛拠点。前回はここから東のミュンヘンを第一目標に侵攻したが敵の反撃で膠着状態、その一因にドナウ川の橋を爆破したことが影響していた。 橋の爆破により確かに地上型ネウロイの侵攻を防いだ。 しかし同時に我々もそれより先へは進めない。 簡単にいえば空軍が敵を殲滅しても陸軍が制圧しなければ今までの小競り合いと何も変わらない。 そこで、リベリオンから優秀な部隊。101空挺師団、通称「スクリーミング・イーグル」を要請、これを中心に一気に都市部へ強襲。 航空歩兵側は全力でネウロイを一掃を兼ねて大規模な陽動作戦。 極力ネウロイに気付かれずに目標に送らなければならない。 つまり、航空歩兵は空挺部隊が無事降下するまで制空権の確保ということだ。 「厳しい持久戦になるな…」
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