エピソード2 仮設前哨基地

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「建設途中って事は大分ネウロイを蹴散らしたんですね?」 第3中隊長からも意見が入る。 「そのとうりよ、大分ネウロイを一掃してやっと瘴気が晴れたのよ」 ネウロイは常に瘴気を身に纏っている、これがかなりの厄介者で人類が6年の歳月をかけて闘ってきた。 何しろ瘴気は人体、金属には有害で人体には身体の鉄分が吸い採られ重度の貧血を初めとした様々な悪影響を及ぼす。 それ故に対ネウロイ戦でウィッチは欠かせないのだ。 そして瘴気に包まれた範囲を瘴気圏と言う、瘴気圏は通常は巣の周りにできる。しかし、カールスラントや他の占領された国々で巣がない場所があるにも関わらず、瘴気圏が創られる。 理由は簡単である。 先に述べた通り、ネウロイから瘴気は常に放出されている。 だからネウロイの大群が都市に長く居座ればいるほど密度が濃い瘴気圏が創られる。そして、密度が濃い瘴気ほどネウロイの数は多いから解放するのにかなりの時間がかかる。 ここフランクフルトは解放するのに約5ヶ月間かかった。 「作戦内容は、基地周辺の護衛。そして対岸の地上ネウロイの殲滅です。尚、本作戦にはここから貴女達、第4飛行大隊、ヴァイザッハから第25対地攻撃中隊が参加します。」 「ミーナ大佐。」 「どうしました?カーナ大尉」 第2中隊長のカーナ大尉が挙手する。 「本格的な総攻撃はいつ頃ですか?」 「予定では来週ね。今はそのための準備ね」 来週…いよいよだ。 この場ににいる誰もが闘志を燃やす。 「あと、大事なこといい忘れたわ、貴女達は明日には仮設基地へ一時転属して頂戴、指揮は空軍のアドルフ少将がしてくれます」 「以上だ。」 最後にバルクホルンが言い、ミーナ大佐と共に部屋を出ていった。
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