87人が本棚に入れています
本棚に追加
長い間、車に揺られた第4飛行大隊の一同は目的地である拠点へ到着した。
ドナウ川にそって建設中の前哨基地はとても広かった。
「ん~っ」
下車した隊員達は背伸びをすると大きく深呼吸をする。
「空気はあんまりよくはないね…」
シャーリーが表情を崩す。
まぁ川から10km先の東部はネウロイの占領地、目の前では砲兵陣地。
ダブルの意味で空気はよろしくない。
「空気が良くなるかどうかはこの作戦次第だな」
バルクホルン少佐がシャーリーの肩に手をおく。
「あぁそうだな」
シャーリーは頷く。
「それじゃ私は指揮所へ行ってくる、ナタリー、一緒に来てくれ。」
バルクホルン少佐がそう言うと指揮所へ向かう、そしてそれを追うようにルドルファ大尉もついていく。
最初のコメントを投稿しよう!