エピソード2 仮設前哨基地

6/13
前へ
/51ページ
次へ
長い間、車に揺られた第4飛行大隊の一同は目的地である拠点へ到着した。 ドナウ川にそって建設中の前哨基地はとても広かった。 「ん~っ」 下車した隊員達は背伸びをすると大きく深呼吸をする。 「空気はあんまりよくはないね…」 シャーリーが表情を崩す。 まぁ川から10km先の東部はネウロイの占領地、目の前では砲兵陣地。 ダブルの意味で空気はよろしくない。 「空気が良くなるかどうかはこの作戦次第だな」 バルクホルン少佐がシャーリーの肩に手をおく。 「あぁそうだな」 シャーリーは頷く。 「それじゃ私は指揮所へ行ってくる、ナタリー、一緒に来てくれ。」 バルクホルン少佐がそう言うと指揮所へ向かう、そしてそれを追うようにルドルファ大尉もついていく。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加