エピソード2 仮設前哨基地

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「失礼します」 指揮所へ訪れたバルクホルン少佐とルドルファ大尉は衛兵に案内され待合室にいた。 「はるばるご苦労様です。」 しばらくして待合室に若い将校が入ってきた。 「私はカールスラント陸軍司令部のヘイツ・ヴォルコット中佐です」 「カールスラント空軍フランクフルト東部方面隊第4飛行隊、隊長ゲルトルート・バルクホルン少佐、只今着任しました。」 「同、副隊長ナタリ-・ルドルファ大尉です。」 「重ねてご苦労様です。まぁ堅くならず掛けてください」 ヴォルコット中佐は席に付くと手招きで2人に着席を促す。 そして2人は軽く一礼すると席に付く。 「紅茶と珈琲どちらがいいですか?」 「いえ、結構です」 即答するバルクホルン。 「それは残念です、そちらの大尉はどうです?」 ヴォルコット中佐は次にルドルファ大尉に進めると、少し悩んだ大尉は紅茶を頂くことにする。 「中佐…ひとつよろしいですか?」 紅茶を受け取り、香りを楽しむルドルファ大尉を横目にバルクホルン少佐が尋ねる。 「はいなんでしょうか?」 バルクホルンの問いに軍服に似合わない笑顔を見せる中佐。 「…コルティッツ将軍はどちらへ?」 「あっ、申し遅れました。将軍は今パリに出張してます、明日には戻るのでご安心を」 と、たった今思い出した素振りを隠すことのない上官にバルクホルンは頭を痛めた。 「将軍不在の間は私が要件を受けたまります」 「そうですか。」 「紅茶おかわりあります?」 そしてしばらくして3人はミーティングを始めるのだった。
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