さよなら、愛した人

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血が角君の顔についた。 角君は、笑っている。 皐月は……。 「うそ……。 まぁ君?」 「なんだって!?」 角君の笑っている目が見開いた。 「残念だよ……角君。 君がこっちを殺したんだね。」 「まぁ君……血が…。」 まぁ君の手には、あの時と同じ刃物が刺さっていた。 すり抜けることがなく。 「福島君、なぜ死んだ君がここにいる。」 「…守りたかったんだ。 好きなこの人を守りたかったんだ。 たとえ、ふられたとしてもこっちなら皐月を守っていたよ。 君とは、違う!!」 「黙れ!! おまえに何が分かる!!」 角君は、実体のあるまぁ君に殴りにかかった。 まぁ君は、殴りかかってきた手を刃物が刺さっていない方の手で持ち、横に振り払った。
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