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短髪な髪を少し掻きながら少女は独り言を言いながら歩いている。
「なんで死んだの?」
不意に少女は誰もいない道で訳の分からないことを言い出した。
『アハハッ。
前も言ったけど、そこの記憶残ってないんだよね。』
誰もいない道で少女とは全く違った低い青年の声が少女に答えを返した。
「"アハハッ"って……。
先には死なないからとか言ってたくせに。
まぁ君、分かってる?」
『言ったけど、仕方ない。
だから、今ちゃんと生きてる……霊として。
あと、それ何回も聞いた。』
まぁ君と呼ばれた普通の人は見ることは出来ない存在と少女は会話をしている。
「そろそろ、学校だね。
そういえば、あんたはもういないんだよね。」
『失礼極まりない。
ここにいるじゃないか。
……皐月、ごめんよ…。』
「今頃、謝っても遅い!!
仕方ないよ。
こんなことになっても、まだ私の側にいてくれてありがとう。
……さぁ、教室に入るよ。」
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