動き出した時計

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「まぁ君……。 今日のみきさんの話だと誰かに殺された可能性があるんじゃない?」 『ごめんよ…。 こっちは、死ぬ直前のことを覚えていないから分からないんだ。』 「そっかぁ…。 とりあえず、死因だけでも見つけ出そ。 でないと、気分が悪い。」 『たしかに、気になる……。』 皐月とまぁ君は学校からの帰り道でこんな話をしていた。 皐月の暗い顔を見てまぁ君は、触ることの出来ない手をそっと皐月の頭にのせた。 その手がすり抜けることを知っていながら……。
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