CLUE

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皐月はムッとしてるようにも、悲しそうにも見える顔をしながら無言で歩いている。 まぁ君は実体のない眼鏡を外した。 「あッ!! ミスター。」 皐月は誰かを見つけたらしく手を降りながら走って行った。 その時、まぁ君はちょっとムッとした顔をしていた。 「皐月さん、どうしたのかね?」 「実は、まぁ君…いや、福島君の死ぬ前のことを何か教えてほしいんだけど……。」 「ほほぅ。 なぜ私に聞くのかね?」 「ミスターは、よく福島君に電話をしてたから、何か知ってるかなっと思ってね。」 「よろしい。 では、君だけに彼のことを教えてあげよう。 彼は殺されたに違いない。」 「なぜ、そう言いきれる?」 皐月はその情報が正しいかどうか調べるために疑うように聞いた。 「電話越しから、彼の歪な声が聞こえたのだよ。 しかも、犯人はこのクラスにいる。 君も気を付けたまえ。」 「ど、どういうこと? クラスメートが犯人なわけが……。」 「聞こえたのだよ。 「なぜ、ナイフなんて……ぐはっ。」とね。」 「ナイフか………。 ミスター情報提供ありがとう。」 「皐月さん。 いろんな人に派手に聞いて行くのはやめた方が良い。 君も同一犯に殺される…」 「大丈夫。 私は、真実を知りたいだけ。 殺されたって後悔はしないから。」 ミスターが話している最中に皐月は、キッパリと言った。 「じゃあ、ありがとう。 私は、もう行くから。」 「待ちたまえ。」 ミスターが皐月を呼び止めた。
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