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「起きろ!!秋田蛍!!」
秋田「ハッ!」
目の前には青筋を浮かべた先生が仁王立ちをしていた。
周りからクスクスと声を殺した笑い声が聞こえる。
「罰として黒板の問題を解け!」
秋田「は~い」
秋田は黒板の前に行く。数秒考える仕草をするとスラスラと問題を解きはじめた。
秋田「終わりましたよ」
「………正解だ」
秋田「古典ならまだしも数学じゃ罰になりませんよ」
「まぁ……半分は分かっていたことだ……席に戻っていいぞ」
秋田は自分の席に戻る。
?「秋田くんすごいね」
秋田「ちゃんと予習してれば簡単さ」
秋田に話しかけてきた女子の名前は中島楓、学年一の美少女でファンクラブがあると噂されている。
?「でもお前が授業中に寝るなんて珍しいな」
次に話しかけてきたのは笹川真、かなりのイケメンなのだが……モテない。“何故か”は敢えて付けないぞ。秋田とは腐れ縁で幼稚園の時から一緒だ。
秋田「昨日夜更かししたせいかも知れない」
そしてこの物語の主人公秋田蛍、目までかかりそうな長い前髪が特徴だ。
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