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新婦は嗚咽で言葉を詰まらせながら 「おじいちゃん」 呼び掛けるように 「私は、今、幸せです」 語りかけるように 「ありがとうございました」 慰めるように そっと放たれたその言葉はしっかりと荒巻に届いた /,'3 絶える事なく、ポロポロと光の粒が零れ落ちる /,'3「わしは…幸せ者じゃ」 荒巻はしっかりと、もう一度孫の姿を目に焼き付け 会場を抜け出した
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