誰!?

6/8
前へ
/122ページ
次へ
  焦りつつ自分の格好を確認。 「……!!!!!!」 見てはならなかった。 自分も裸だ。 本当に終わりを告げる音が頭の中を響き渡る。 女性が慌てふためくと、 「……ん~! おはよう……」 少年が目を覚まし、背伸びをする。 「君は誰!?」 とりあえず少年に訊いた。 まだだ、まだ少年からの言葉から‘楽しかった’とか言われなかったずに、只寝ぼけて裸で一緒に寝ていた自分で解釈出来る。 しかし、 「何って、一緒になった相手を忘れるなんて酷いなぁ……。 でも凄く‘楽しかった’よ……」 優しい微笑みで少年はそう話す。 「…………」 完全に女性は硬直。 「思い出せない? だったら、もう一度やる? ゆっくり優しく再現して上げるからさ」 ゆっくり少年が女性の唇に近付く。 そして────。 「痛ってー!!!! 本気で殴ることないだろ! もう、そんな仲じゃないんだからさ!」 「あるわ! めっちゃあるわ! 一発食らったぐらいでピーピー喚くな!」 少年は女性に勢いよくグーで殴られました。 二人は今、リビングにいる。 「だいたい、アンタが俺を連れてきたんだろ!」 「知らんわ!」 「あぁそう言うの、抱いたくせに!」 「抱いたんじゃない! 不可抗力だ! あからさまな強姦じゃ!!!! あぁ……こんな奴に処女を……」 「うるさいなぁ。 てか、お姉さん、処女だったの?」 「じゃかぁしい!」 「でもさぁ、世間に抱いたって言い触らせば……」 少年が企んだ顔となり、女性を脅す。  
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加