7人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ…宝箱…」
「開けてみようぜ」
麗が宝箱に寄り、開ける。
「うぉぉ…スッゲェ…!」
「何が!?」
麗が宝箱から取り出したのは
リップクリームくらいの小さなもの。
「なにそれ…リップにしかみえないよ…」
「これ、レガントだよ!」
「リップクリームが?」
「お前ら取説見ないの?」
「取説ぅ?どこにあんだよ」
「ケータイの5ボタンを押しっぱなしにすると出てくる」
言われるまま、5ボタンを
押しっぱなしにした。
すると武器についての説明
がズラリと書かれていた。
「いろんな武器があるんだ」
「俺が気になったのはこれ」
麗がケータイのカーソルを
移動させた。
「パレトルージナ…」
「毒の一種なんだが…速効性が強く、刀に塗ると最強だ」
「パレトルージナ…タイナル…レガント…。」
友里は武器の説明を読んだ
タイナルは
硫酸に近い液体。
だが、タイナルはそれを
浴びたもの全てをあとかた
もなく溶かす。
注意せよ、一滴でもその身
を溶かすことは可能だ。
レガントは
一見リップクリーム。
だが、甘くみないでほしい
れっきとした殺人道具。
キャップを開けると準備完了
くるっとまわすと発射。
弾切れの心配は無い。
レガントは酸素を材料に
弾を撃つ。
パレトルージナは
毒の中でも一番速効性が
強い。
刀と合わせたら怖いものは
ないだろう。
パレトルージナは貴重な毒
だから、小瓶ひとつ分しか
ない。早い者勝ちだ。
「ってことは…レガントは巧のものだな…」
「いいのか?」
「でもパレトルージナを見つけたときは俺のだからな」
「あたしのはないのー?」
「まぁまぁ、見つけたらな」
最初のコメントを投稿しよう!