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巧と麗と友里は、ビルの
喫茶店に入った。
喫茶店は無人で、奇妙だ。
「オレンジジュース飲む?」
「あたし、コーラ。」
「俺は…メロンソーダで」
無人なのに、ジュースなど
の設備がいいのは、取説に
書いてあった
゛生活に必要なものはこちらで用意しております゛
というやつだろう。
「さて…本題だ」
麗はゆっくりと口から
コップを離した。
「ここはパラレルワールドらしい…」
「パラレルワールド!?」
「別世界ってことだよね」
「んで、殺人ゲーム中」
「殺人ゲームって?」
「別のパラレルワールドから人間を連れ込み、お互いを殺させるゲーム…この世界だけで行われている。あのサンタからもらった指輪…これがワープ装置だな」
そう言って、麗は右手に
ついたドクロの指輪を見せる
「この指輪にはGPS機能が入っている、だからケータイで居場所がすぐわかるんだよ」
「だからさっき男が来たときに反応したのか…」
「指輪の話は終わりだ、次は武器の話。友里、パス」
「はいよ~」
友里が話を始めた。
「段ボールの中に武器があったでしょ?それが、あなたが人を殺す道具。」
「これのこと…?」
そう言って、巧は拳銃を
出す。
「そうそう、俺はコイツだ」
と言って、麗は腰に指して
ある刀を抜いた。
「本物の、日本刀だ…」
「あたしは毒。しかもあたしたちの世界には無い毒…名前はタイナルだってさ」
友里はタイナルで男を
殺した…
罪悪感は無いのだろうか…
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