game start

3/4
前へ
/35ページ
次へ
巧と麗と友里は、ビルの 喫茶店に入った。 喫茶店は無人で、奇妙だ。 「オレンジジュース飲む?」 「あたし、コーラ。」 「俺は…メロンソーダで」 無人なのに、ジュースなど の設備がいいのは、取説に 書いてあった ゛生活に必要なものはこちらで用意しております゛ というやつだろう。 「さて…本題だ」 麗はゆっくりと口から コップを離した。 「ここはパラレルワールドらしい…」 「パラレルワールド!?」 「別世界ってことだよね」 「んで、殺人ゲーム中」 「殺人ゲームって?」 「別のパラレルワールドから人間を連れ込み、お互いを殺させるゲーム…この世界だけで行われている。あのサンタからもらった指輪…これがワープ装置だな」 そう言って、麗は右手に ついたドクロの指輪を見せる 「この指輪にはGPS機能が入っている、だからケータイで居場所がすぐわかるんだよ」 「だからさっき男が来たときに反応したのか…」 「指輪の話は終わりだ、次は武器の話。友里、パス」 「はいよ~」 友里が話を始めた。 「段ボールの中に武器があったでしょ?それが、あなたが人を殺す道具。」 「これのこと…?」 そう言って、巧は拳銃を 出す。 「そうそう、俺はコイツだ」 と言って、麗は腰に指して ある刀を抜いた。 「本物の、日本刀だ…」 「あたしは毒。しかもあたしたちの世界には無い毒…名前はタイナルだってさ」 友里はタイナルで男を 殺した… 罪悪感は無いのだろうか…
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加