定無燈炎

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ゆさゆさと…何かが揺れている。 「なんだろう?なんで揺れてんだ?」 と同時に揺れが微妙に変わる。 「これは…あれだ、お約束みたいな…」 だが眠気には勝てないのは仕方ない。 「……ありえねぇ…あいつがそんな事するはずねぇよ……」 まだ揺れている…いや、少し強くなったような気がする。 「うぅ~…なんだよこれは?地震か?………地震!?」 ゆらゆら…ゆらゆら…ゆら……… 「このまま…大きくなって倒壊でもして早く死にてぇ~な……」 そう思うのとは逆に揺れは徐々に収まっていく… 「そしたらもう、訓練だか鍛錬だかよく分からない地獄を味わななくていいのに…」 少し笑みが浮かんでしまう。 「なんか…あの糞爺の事だ…死んでも鍛錬させられそう……」 そして、溜め息が出る… そんな事を夢現の中、思っている内には既に揺れは収まり、いつもの宵の静けさを取り戻していた。
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