彼の日常

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「…まさか、それは無いだろ。」 「ううん。絶対今日。 今日の帰宅中。」 「自信ありすぎ。」 「カナ、今日は図書当番でしょ? 待ってるから、一緒に帰って確かめよう?」 「良いけど…まさか今日は無いだろ…。」 「あるよ。ふふっ。あーるーの。」 急にユーキが幸せそうになる。 はて。今の流れにユーキが嬉しくなるものあったか? 「カナと一緒に帰るの、久しぶり。」 「ん?たった3日ぶりだろうが。」 「久しぶりじゃんか!えへへっ!」 なんで、こんなに笑顔? アピールする相手、周辺には居なそうなのに。 はてな。 「カナと帰るってことは、もれなくオゴリがついてくるんだよねー?」 「それが狙いか!!」 真剣に考えた俺が馬鹿だった。
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