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今度は慎重に茂みの中をゆっくりと歩く私。
私
「万が一踏み付けたら大変だからねー…」
???
「何が」
私
「やーちょっとn…」
聞き覚えのある声に顔を上げた私。
目の前には赤い帽子を被った少女が。
私
「あ…アリス。
親指姫見なかった?」
アリス
「ココに」
彼女の右肩を指差したアリス。
親指姫
「アタイが…何だって?^^」
アリスの首に抱き着いている少女が私を睨んでいた。
私
「…聞こえてたんだ?;」
親指姫
「『地面にいたら危ないからアリスに乗って行動してて』
って言ってたの、アンタよね?^^
アタイだって悠々と地に足を踏み締めたかったのに^^」
私
「あ…わ、忘れて」
親指姫
「たとは言わせないわよ」ツンツンチクチク
彼女は私の頬に目掛けて、何処から取り出したのか長い薔薇の枝をつっついてきた。
私
「キャー
って痛いッ!地味に痛い!?
たっ、退却!!退却ーッ!!
皆急いでナナミのいる場所へ戻るわよーッ!!」
親指姫
「あっ!ちょっと待ちなさい!!
アリス!!」
アリス
「ハィハィ」
アリスから逃げる様に、私達は走ってナナミのいる所へ戻った。
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