病んでいるから笑うんだ

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何か息苦しくて目が覚めた。 ‥‥ あれ? 病室ってこんなに薄暗かったか? しかも何かカビくせーし。 違う部屋に移されたのか? 入院費を払えないから。 ああ....一夜の夢.... とりあえず起きるか。 ん!? 体が動かないっ! まさか俺って筋力を失った? うわ最悪。 こんなんなら昨日の内に抜いときゃ良かった.... 「お目覚め?」 ん?誰だ? ナースか? 俺はその声が聞こえた方に首を動かし....首動くじゃん! 「シュゴー‥‥」 マスク? 「ごめんね、まだウィルスを撒き散らされたら困っちゃうからね....それと暴れないでね。」 暴れって....筋力なくてどう暴れろ.... おおおっ!? そりゃ驚いた。 俺の体がベッドに縛りつけられてた。 それも昨日見たベルトとかがおもちゃに思えるようなものすごい....これ、鎖じゃん。 俺、猛獣扱いだ。 「もう少し我慢してね....博士がワクチンを持って来るまで。」 ワクチン? おおっ! 俺、治るのかっ!? 「シュゴーシュゴーシュゴー‥‥」  
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