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そのテスラを背後から抱きとめる女性が一人
「テースラ、わがまま言わないの。ごめんね、テスラがわがまま言って。
ほら、ご飯行くよ?」
「むー…」
残念そうに俺に背を向けた
と思えばすぐに振り向く
「あ、名前聞いてない。あたしはテスラ・カゲミヤ。君は?」
「…ガイア・シュバルツ。別に、クエストの付き添いはオッケー出されてっから、行きたいなら連れてってやる」
パッと顔が明るくなった
今度は俺が背を向けた
別に女でも戦闘学科をとってりゃ、足手まといにゃならねえはず
しかも団長の娘だ。少しは強いんだろ
「待って」
今度はテスラの母
「ありがとう。お礼に、食事でも行かない?」
「あー、いや、いいっす」
「そんな遠慮しないで、いこっ、ガイア」
「ちょ!、おま!、引っ張るなって!」
ズルズルとひきずられて、適当な飯どこに連れてかれた
そこでの会話はとんでもなかった
なぜかって?
猫が喋ってるからだ
『アスカ、カゲからの伝言だよ』
「ん、なになに?」
『ご飯一緒に食べれなくてごめん、だって。後テスラにはおめでとうって。レイは扱いが難しいから、気をつけて使えってさ』
「はーい。そっか、お父さんお仕事行っちゃったもんね」
『残念だね。じゃ、私はシャドウとお散歩行ってくるね』
「いってらっしゃい。気をつけてね」
『はーい』
………、どんなご家庭でしょうか
どこをどうしたら猫が喋るんだよ!
そのまま猫はどこかに行ってしまった
…なんだったんだ、あれは……
「あ、紹介してなかった…。今のはレムって言うんだ。もう一人黒猫がいて、そっちはシャドウって言うんだよ」
「………何で喋ってる訳?」
「あの子たちは精霊だもん、喋って当たり前だよ」
テスラがさらっととんでもない事を言い放つ
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