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視線はがっつり、俺たちに注がれていた
迅獣:キリオン
強靭な筋肉を持つ足には、それに見合うだけの巨大な爪がついている
その爪に、赤い肉塊がついていた
全長は平均7.5mと言われてるが、こいつは10mは優に超えていた
正直、逃げられない
なら___
「やるしかねぇ…!」
犬死にするなら戦って死んでやるよ!!
テスラは宝具から何やら巨大な剣を掴んだ
2mは余裕で超えてるのに、テスラの構えは重さを感じさせなかった
グォォオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
空気が振動する程の咆哮が辺りを埋めた
そして___
ザンッ!、「危ない!」
ギャギ!!
「くっ!」
なんとか横に跳ねてかわす
さすがに、疾い!!
一方のテスラは爪を受け止めていた
あいつ…どんだけ怪力なんだ…!
だが、それも長くは持たない
俺は短剣二つを脇腹へと滑らす
ズパッ!
ギュォオッ!!
幸い、硬い皮を持ち合わせてないために、斬るのはたやすい
ブォン!、ドガッ!「グッ!!」「きゃあ!」
長い尻尾が俺を吹っ飛ばし、俺はそのままテスラを巻き込んでしまった
俺はすぐに態勢を立て直す。しかしテスラは相当なダメージを負ってしまった…
クソ!、俺のせいで…!
こうなりゃ、こいつだけでも逃がす!
もう一度短剣を構え、脇に跳ぶ
そこからステップで前へ
狙うは前足、と見せかけ更にその場で横に跳ねる
フェイントに引っかかったキリオンの爪は地面をえぐる
俺はそのままさっきの傷の所に短剣を突き立てた
ドスッ!!
ギァアアアアアアア!!
いけるっ!
脇腹から短剣を抜いて、絶命させるため、首筋に走る
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