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無駄にデカいおかげて、首が狙いやs|ズバッ!!
「………え?」
俺の体が舞った
赤い雫の軌跡を残して
「ガイア!!」
テスラが、標的に変わった
さっきので足を怪我したのか、テスラは動けなかった
違う、脚がすくんでる…
守んなきゃ…
あいつだけでも…俺が……
「おいおい、ウチの生徒と娘に手ぇだすたぁ、良い度胸だなぁおい。とりあえず首は貰うぞ」
ズバッ!!
ゴトリとその場に首が落ちた
「お父さん!!、ガイアが…!」
「ん?、お、さっきの少年ではないか。ソルブライト」
『人遣い粗いわね』
「昔からだろ?」
『それもそうね…』
金髪麗人が俺を光で包んだ
…あれ?、痛くない
「良かった…。バカッ!!、なんで無理して戦おうとしたの!?」
「痛っ!、殴るなよ!、仕方ねえだろう。逃げたら男が廃る。それに、女を置いて逃げるのは男の一生の恥だ」
「おー、よく言った少年。じゃ、今回の件はなかった事にしよう」
「?、何が?」
「だから、今、俺はお前らを見なかった事にするって言ってんだよ」
テスラの持っていた大剣にそっくりな大剣を肩に担いで快活に笑う校長。
「なんで?」
「本当は、見つけた奴は保護して面倒な書類を仰山書かせる訳だが、少年が勇ましいので見なかった事にする。後はゆっくり帰れよ。
あ、レイ、ネビリムの複製はやめとけ。あれ少しだけど、精気吸われんだよ」
『え!、そうだったんだ…。わかった。気をつけるね』
「おう。じゃあな、先に家帰って待ってるから、さっさとやる事やっちまえよ」
「う、うん」
そういってすたすたと言ってしまった
俺は頭をかいて、思い出した
「っと、そうだ。おい、あいつの話、聞かせてくれんだろ?」
「あ、そうだったね」
「で?、何隠してんだ?」
「隠してるって程でもないけどね。えっと、実は私は拾われっ子なのです」
「…は?」
いきなり何を言い出すんだ?
「十年前に、16歳のお父さんとお母さんに拾われたの。だからほんとは、お父さんは26歳なんだ」
「それがなんだよ」
「そのときはもうランク10だったよ?」
「ふー………、何ィッ!!」
ランク10?!、ありえねえ!、そんなの無理に決まってる!
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