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「カゲミヤ君」
「うぉあ!、ば、バッカルさん?!」
突然背後から声がかかる。
いつの間にかバッカルさんが俺の肩に手をかけていた。
「いやぁ、校長先生がいらっしゃるとは、これは良かった。では、挨拶お願いします」
「はい?」
「ほら行きますよ」
引きずられていく俺をアスカが手を振って送って行った
『次は、教頭…、あ、失礼しました。校長先生からのお話です』
「え?!、ちょ!、マジで?!」
「ほらほら、お願いしますよ」
ドン、と思い切り押し出された
一気に視線を浴びる
額を抑えてため息を吐いた
仕方無え、とりあえず喋るか
檀に手をつきマイクに見立てられた魔法石に話しかける
「校長のエイスケ・カゲミヤだ。
実を言うとだな。俺は親としてここへ、入学式を見に来てたんだ。だから言葉を何も考えていない」
ざわめきがあちこちに現れる
「とりあえず。
入学おめでとう。君達がこの学校へ来てくれた事を嬉しく思う。これからの学校生活を十分に楽しんでくれ。
それじゃ、これで終わりだとつまらないだろうから、質問タイムとしよう。
魔法石を用意してくれ。
それじゃ、俺の事でも学校の事でも聞いてくれ。質問は手を上げてな。先着10名、一人一問だ」
一気にざわめいた
これなら、少しは楽しんでもらえるだろう
すぐに手が上がる
俺はマイクを掴んで歩く
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