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「司~。帰ろうぜ」
放課後になり、帰り支度をしていると真哉が話しかけてきた。
あたしは首を傾げる。
「花沢さんは?」
「花沢?…あぁ、花子ちゃんね。別れたよ」
花子ちゃんとは昨日まで真哉が付き合ってた子。
名前は花沢香織さんなんだけど、花子ちゃんなんてあだ名付けてたの。
今の様子じゃぁ、本名も覚えてないだろうな。
「また!?まだ4日しか経ってないじゃん」
「いいの。ちょっとでもいいから付き合いたいって言われただけだし」
「あんたねぇ、そんなに早く別れるなら付き合わなきゃいいのに。可哀想だと思わないの?」
今回は4日間。その前は1週間。コクられたら大抵付き合って、すぐに別れる。
じゃぁなんで付き合うのかあたしにはさっぱり理解できない。
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