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((探しに行けばいいだろ?…どこにだよ…。心当たり全部?…そんなの無理だろ。…でも"神屋"っていう苗字ってあんまりないよなぁ。そうだ!電話帳!!))
近くの電話ボックスへ向かった。
その足はいつになく慌て、手は忙しなく電話帳のページをめくる。
何度も同じページを行ったり来たりしてやっと探し当てた。
だが、
((…ない))
何度見直しても"神屋"という名前は見つからない。
ハッとして表紙を見た。
間違いなく最新版だ。
((あとは…))
その顔は必死だった。
辰也は、電話ボックスを飛び出した。
足は図書館へ向かっていた。
図書館の新聞コーナーだ。
菜々瀬の父親は最近亡くなったのだ。
((あの日は入学式から4日後だったから…4月12日。その前の日だから11日。…この辺りだ!))
図書館のゆっくりとした時間の流れを裂くように、パイプに吊られた新聞をガタガタと調べ始めた。
4月分のコーナーに数種類の新聞がめちゃくちゃに並べられていた。
((ない))
思わず、全部並べ替えて綺麗に整頓してしまった。
だが、12日だけなぜか一つも見つからない。
理由はすぐに知れた。
11日の新聞が言うには、『明日は休刊日』。
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