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「はい、どうぞ」
白いスープをテーブルの上に置き椅子を引いて座った。
「あ…すみません」
僕はスープを手にとりながらお礼を言うと女の人は首を振って
「いいえ…ねぇマレビト君、君はどこから来たのかな?」
肘をテーブルにつき首を手で支えながら言った。
「…わからない、気づいたら海にいたんだ」
スープを飲みながら答える。
「…そっか、じゃあ他に覚えてることは?」
「…名前と…あと、誰だっけな…あ、ヒナナギサに会いなさいって」
数少ない記憶をたどり女の人に伝える。
「そっかヒナナギサね…それなら目の前にいるよ」
女の人は微笑み
僕は辺りを見渡すが目の前の女の人以外誰もいない
「え?」
困惑する僕に女の人は自分を指差して
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