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「私がヒナナギサ」
「ヒナナギサ?」
ヒナナギサを指差して僕が確認すると
「うん、初めましてマレビト君、で?君の名前は?」
ヒナナギサは頷いて僕に名前を聞く
「えっと…リナリ」
「そっかリナリ君ね。
君は何しにこの国…つまり大日本帝国まで来たのかな?」
ヒナナギサが聞く
「わからない…でも…僕は何かから逃げ出して来たんだ。」
身体が寒くもないのに震える。
記憶がないのに恐怖だけが残っていた。
「大丈夫…大丈夫よ、ここには怖いものなんてないから大丈夫だよ」
震える僕を抱き締めてポンポンと身体を叩いてくれた。
「…ありがとう」
落ち着いた僕はお礼を言う
「どういたしまして
…ねぇ、記憶が戻るまでここに住まない?頼れる人もいないでしょ?」
ヒナナギサが言う
僕は言葉に甘えてここに住むことになった。
「あの…よろしくお願いいたします。」
頭を下げて言う
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