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挨拶をした後最初に声をかけて来た男の人に
「今日は帝様の元に行くのかい?」
と聞かれたので
「えぇ、マレビトが来たことを伝えようと思って、」
と返すと周りがざわざわし始めた。
口々にみんな
「マレビト」
「マレビトが」
「マレビトか」
「マレビトだ」
とリナリ君を凝視している。
「では私は行きますので…さぁ、行こ?リナリ君」
居心地悪そうにしているリナリ君の手を引き歩き出す。
ざわめきは続いていた。
「みんな見てた。」
「珍しいからね。
それに可愛いし」
女の私より可愛いなんて詐欺だと思う。
いい客引きパンダだもの君…
そう思ったが口には出さなかった。
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