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「帝に用なの通してくれる?」
「はい」
門番は一言頷くと門を開けてくれる。
「さぁ入りましょ?」
私がズカズカ入っていくと
そろそろっと入っていくリナリ君
「凄いね」
と驚くリナリ君に
「いつもの事よ」
と私がそう返して城の中を進む。
勝手知ったる他人の城
帝は最上階でまたつまらなそうに座って居るのだろうと予想出来た。
「帝、氷納渚です。
入ってもよろしいですか?」
最上階の階段を上り目的の部屋の前につくと声をかける。
「あぁ、入っておいで私の可愛い人魚姫」
中から男らしい帝の声がする。
許可を頂いたので部屋に入ろうとする前にリナリ君に
「呼ぶまで待っててね」
そう伝える。
「うん」
素直に頷くリナリ君
可愛いな…といけない、いけない
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