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突然の要求に
しどろもどろと
してしまいながらも
教科書を半分差し出す。
「ありがとぉ!!永井君」
「…?なんで俺の名前…」
と、俺が疑問をぶつける前に
女の子は答える。
「…なんでって…
入学式の日、自己紹介
したでしょ?
私達同じクラスだよ?」
女の子は怪訝そうに
俺を見てくる。
(やっべ…しまった…)
「あー…えっと…ごめん…」
ここは素直に謝っておこう…。
「ん…じゃあ改めて
自己紹介するね?
…あたしの名前は
大谷 柚(オオタニ ユズ)。
よろしくー♪」
「あ、うん。よろしく。」
「そこ。 静かにしなさい。」
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