見知らぬ老婆

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思わず身体がビクッと跳ね上がり、おそるおそる視線を感じた方へ顔を向けると… 祖父母の部屋の前に見知らぬ老婆が立っていました。 祖父母の部屋は、奥座敷の手前にあるのですが、トイレの入口から見える場所です。 当時、80才を過ぎた曾祖母が我が家には居ましたが、明らかに別人です。 ドクドクドク… うるさいほど鼓動が大きく、早くリズムを刻みます。 老婆から視線をそらしたいのに、そのまま固まってしまいそらしたくてもそらせない… 怖い… 怖い… トイレにも行きたいし、怖いし動けないし…
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