見知らぬ老婆

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これは、まだ幼稚園に通っていた頃の体験です。 当時私は一人で夜トイレに行けるようになったとはいえ、暗い廊下を歩くのは怖くてダッシュでトイレまで行っていました。 と言っても、トイレは台所から2~3歩で到着してしまうのですが… だけど何故か…すぐ側のトイレにもかかわらず暗くなってからは行くのをためらってしまっていました。 ある時、いつものようにトイレに行きたくなった私は「トイレ行くの嫌だな…」そう思いながらも台所のドアを開けました。 夕飯を食べたばかりと言うこともあり、台所には家族が揃ってテレビを見ながら談笑をしています。 ドアを開ければ廊下は暗くても、台所の灯りで電気を付けなくても十分明るくなります。 私は台所のドアを開けたままトイレまで到着し、急いでトイレの電気を付けドアを開けようとしたその時… 突き刺さるような視線を感じた…
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