突然彼女がピンチ中!

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 って、ん!? 「ちょっと待て。追っ払ったって、戦ったのか!?」  気づいた僕は叫んでいた。 「だから声でけぇって……そりゃあっちはその気だったし、俺だってやられるの嫌だし」  僕の心情とは裏腹にアマノは簡単に言いのける。 なんでそんな風に言えるんだろうか。 戦うとか、超能力者にとっては普通の事なのか。 いや、僕のゲーム感覚の予想でいくと、アマノの温度系能力は戦闘向きじゃないはずだ。 一体どうやって戦ったのか。 「まぁまぁ、座れよハジメ。いちいち区切られてちゃ話にならん」  どうにかしなくちゃ、という焦りから僕はいつの間にか立ち上がっていて、アマノに言われた通りに薄く深呼吸してからベンチに座り直した。
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