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なるほど、と聞き終えた僕は安堵する。
さすが頭が良いだけの事はある。
けれど走っただけでこんなに消耗するのか、とも思った。
多分、能力を使った疲労もあるんだろう。
前にリンコさんが彼女と戦闘した時を思い出して、察した。
「……ありがと」
「あ? 何で礼だよ」
アマノは僕の言葉に少し照れたようで顏を背ける。
「いや、だってさ。お前だって危なくなるのに」
「バーカ。いんだよ、ダチだし」
アマノは立ち上がって背伸びをする。
そして屋上の柵に寄りかかり、空を見上げた。
僕はベンチに座ったまま同じように空を見上げる。
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