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アマノには気づいていないと思っていたけれど、リンコさんは気づいていたようだ。
「いるぜ。ロッカク町で足止めしといたの気づいてたんだな」
『はい。能力は見ましたか?』
「アニマル能力、キャットだ。それで今どこにいる?」
『ハジメ様の学校の上空です』
そう聞こえて僕達は顏を見合わせた。
「――あ、ハジメだー! アマノも、やっほー!」
そう声が聞こえて僕達は空を見上げた。
そして反対側の屋上の柵へと目を追う。
すたっ、と華麗に、何故そこに着地したのか、彼女が落ちてきた。
そのすぐ後には同じようにリンコさんがやっぱり柵の上に着地する。
二人は買い物途中だった事もあり、エコバッグを肩に掛けていて、リンコさんは携帯電話も手にしていて。
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