突然彼女がピンチ中!

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「私達を追ってきた能力者もキャットです。同一人物でしょうか」 「いや、それはない」  アマノは、ぴしゃり、と答えた。 「リンゴちゃんとこにもいて俺のとこにもいたら時間計算が合わないだろ。それと追って来た奴は女だったか?」 「げふっ。男だよー。すばしっこくってさ。ちょっと髪の毛切られちゃったー」  見て見て、と彼女は僕に切られたという髪の毛を見せてきたけどわからなくて。 でも怪我がなくてよかった、と僕は何も言わずに彼女の頭をぽんぽんっ、と撫でてやった。 「外見を伝えます。黒髪のベリーショート、背はハジメ様より高いです」 「俺の方のはハジメより低かった。黒のツナギを着ている、だろ?」  はい、とリンコさんはアマノに頷く。 「似てるな……」  二人は顏を見合わせて、アマノは顎、リンコさんは長い三つ編みを撫でながら何やら考え出した。
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