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こんな時間から練習するんだから精が出てるよなぁ?。
関心、関心。
グラウンドでは陸上部が練習を始めていた。
「お?!海季に海斗?!」
ベンチに座っていた理人が俺たちに気がついて走ってきた。
「理人、いつから陸上部の顧問になったの?」
俺が陸上部に所属していた3年間、顧問は理人じゃなかった。
「俺もわかんないんだけど、
今年から陸上部の顧問になっちゃってさぁ?、
困った、困った」
なんだかんだ言って、理人は楽しそう。
「俺が陸上部の時は
こんなに朝早く練習なんかしなかったけど?」
理人は眉間に皺を寄せた。
「お前たちが卒業してから大会で上位入賞が極端に減っちゃったんだよ……」
はぁっ?
だって、去年は後輩もいい線まで行っていたから
今年は普通に優勝しているものだと思っていた。
「何かあったの?」
「陸上部の海羅&海季のツートップがいなくなって、
みんなやる気なくしてるわけ。
見本がいなくなっちゃったからね?」
なんだよ、それ?
確かに練習している後輩を見ると、
みんなダラダラと練習をしている。
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