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「だから、練習は早め」
早くから練習を始めても、
あんなにダラダラと練習していたら意味がない。
「で、俺を呼んだの?」
「その通り!
喝いれてやってくれ!!
今度の大会で好成績残さないと
俺のクビが飛ぶかもしれないんでねぇ?」
理人はバシバシと俺の肩を叩いた。
「理人がちゃんとしないからだろ?
ヘラヘラしちゃってさぁ」
理人が相手にしてくれないから
自分から理人に突っ掛かる海斗。
「言うようになったじゃねーか、
クソガキ!!」
「ガキじゃねー!!」
「海季!!
いったい海斗は誰に似たんだ!?」
理人と海斗は掴み合っている。
「………さぁ?」
「さぁって!
お前らよりだんだん空に似てきたじゃねーかよ!?」
確かに。
海斗は空みたいなタイプ。
誰かに構ってほしくてたまらないって感じ。
空も高校時代はよく理人に突っ掛かっていた。
似通ったものがあるのかもしれない。
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