0人が本棚に入れています
本棚に追加
「兄貴!!」
とても静かな朝のはずだった…。
最悪…。
今になって、また思い出すなんて…。
俺はこの大声で目を覚ます。
時計で時刻を確認する。
まだ5時。
「兄貴!!」
?ドンドンドンドン?
ドアを叩く音がやけに耳につく。
俺はゆっくりベッドから
起き上がって玄関のドアをあけた。
そこには耳に大量のピアスと
口にもまたピアス
そして明るい髪の色をした
弟の海斗(カイト)が立っていた。
「うるさいんだよ、静かにしろよ、
海斗!」
「えへ、寝てた?」
えへっじゃないって…。
「当たり前だろ?
何時だと思ってるんだよ」
海斗はポケットから携帯を
取り出して時間を見た。
「えっと……5時?」
ははっと笑って携帯をしまった。
「まぁ、いいや。
早く入れよ」
「おっじゃましまーす」
海斗は靴を乱暴に脱ぎ、部屋に入る。
最初のコメントを投稿しよう!