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「なに?」
首を傾げて聞く海羅。
なに?じゃなくてね…。
「喧嘩してたんじゃないの?」
「あははっっ」
空と海羅は顔を見合わせて大笑い。
全然話が見えない……。
「冬夜さん、カレンダー見てみ?」
空は玄関に掛けてあるカレンダーを指さした。
「じゃーね、ばいばーい」
そういって嵐のように去る二人。
意味が分かんない。
なに、あの二人?
俺はカレンダーを見た。
4月1日だろ?
だから何だっていうんだよ?
俺はリビングにいる皐月の元に戻った。
「なぁ、今日ってなんかあるの?」
「は?」
皐月は苺ショートの苺をフォークにさした。
「喧嘩してたんじゃないの?
って聞いたら、カレンダー見てみ?って。
4月1日って何かあるの?」
「あ」
皐月は何か思い当たるらしい。
「まんまと騙されたね、冬夜。」
皐月はお皿にフォークを置いた。
「なに?」
「今日ってエイプリルフールだよ」
すっかり忘れてた。
あの二人は演技してたって事?
あいつらも暇だよな……。
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