4月1日

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帰ってくるのはテスト期間中くらい。 頻繁に帰ってきてるのかもしれないけど、 俺は仕事でほとんど家にいないから 会うこともなかった。 「ケーキなんて持ってどーしたの?」 「あっ、これ?」 海羅はケーキが入っている箱を持ち上げた。 「久しぶりに家族団欒でもしようと思って!」 そう言って海羅はにっこり笑った。 「あー、でも皐月はいないよ?」 「えーーーー!?」 すごい驚き様の二人。 別に皐月がいないのも いつもの事で驚くほどでもない。 なのになんでこの二人はこんなにも驚くんだ? 「皐月がいなきゃダメなの?」 空と海羅は顔を見合わせ、考えている。 考えてるって言うより アイコンタクトを送り合っている。 「ダメじゃないけど、 家族団欒にはならないじゃん」 シュンとする海羅。 親馬鹿ながらかわいいなぁとか思う。
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