0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は二人のやりとりを
飯を食いながら静かに見ていた。
「したよね?海斗?」
「………しました」
海羅の威圧に負け、素直に白状する。
こいつもシスコン。
俺も……シスコン……。
「じゃあ、何で減らすどころか増えてるの?」
海羅は海斗の眉についているピアスを指さした。
「………えっと……空が……」
“空”って言葉に俺と海羅は見合わせた。
「空がどーしたの?」
海羅は海斗の肩を掴んで、
やさしい声で聞いている。
下を俯く海斗。
海羅からは逃げられないぞ?
「……空が…開けたほうがかっこいいって言ったから
……あは」
空ぁ……。
お前はなんて事を海斗に言ってくれたんだ!
最初のコメントを投稿しよう!