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「自分で買いなよ」
「金持ちのくせに」
「私はバイトで遣り繰りしてるの!
バイト代しか貰ってないからお金がないんです」
「……でも、普通のバイトより
給料は良いだろ?」
「そーでもないよ」
「うっそだーーー?」
「嘘じゃない。
さっさとご飯食べないと冷めちゃうよ」
やばっ
と言いながら海斗は再び食べはじめた。
ナイス、はぐらかし。
くだらない話とか互いの学校の事、
彼氏、彼女(海斗はいない)の話をした。
空がこの前、
バスケサークルに参加したら全くシュートが
決まらず苛立ってた事。
その後から隠れて練習していたこと。
ミュー(最近、俺は美有の事をそう呼んでいる。)は、
トースターでパンを真っ黒にしたこと。
それをさり気なく、
俺に食わせようとしたこと。
海斗にも好きな子がいて、
何度も告ってるけど
「怖いから」
という理由で振られているらしい。
「怖がられているなら、ピアスホール塞いだり、髪の毛を黒くすればいいのに」
と言ったら
「この姿がありのままの俺なんじゃん!
だからこの姿を受け入れてもらえるまで頑張る!」
と返された。
へこたれないって言うか、強情と言うか…。
いったい海斗は誰に似たんだか分からない。
そんなお互いの近況を話して
第……何回だか忘れたけど
中幡3きょうたいの毎月恒例会議(親睦会)お開きです。
END
この後、空は海羅にこってり説教されたのは言うまでもない。
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