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「無理。眠い。そこに食パンが一斤あるから食べていいよー」
俺はまた架南が布団を奪う。
「足んない!」
足んないって……
一斤あれば十分だろ?
架南の大食いは付き合う前から知っていたけど、
まさかここまですごいとは思わなかった。
こんなに食うヤツだったんだよね。
俺は親の仕送りだけでやってて、
架南が家にくると食費が大変。
切り詰めて、
切り詰めて生活しているのにそれが全て水の泡。
あー。
バイトしなきゃかな?
外食した時も彼女に出させる訳にもいかず。
まぁ、俺が出すよね。
架南も「自分で払う!」って言ってるけど、
それは俺が許さない。
架南が喜ぶなら何でもしてやるよ?
で、でも……
朝はやめてください。
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